結露=冬の室内結露を50%抑制
結露とは冬場、室内の水分を含んだ空気が窓ガラス面で冷やされ、水滴になることです。コーティングすると、
ガラス面が吸熱(熱を吸収すること)するため、ガラス面が暖まり、結露の発生が遅くなります。
また、コーティング面自体の保水性が高くなることから、水滴が垂れるまでの時間は、未塗布ガラス=30分
に対して、塗布ガラス=104分という結果となっています。
北海道札幌市内の建物、北面窓ガラスの施工窓ガラスの結露抑制効果
室内の暖房熱は窓から熱逃げせず、保温効果で室温全体が2〜3℃暖かい。
熱移動の基本原理 ①熱は暑いところから寒いところへ移動します。
②熱は太陽直射熱(近赤外線)と輻射熱・暖房熱(遠赤外線)の2種類あります。
施工前
熱逃げして寒い。結露がひどい。
施工後
保温効果で暖かい。結露が減る。
事例1)日本国内の某市役所での断熱効果
南側の窓にコーティングした水道課と、施工しない書庫(旧議場)で温度比較測定を実施。
冬に施工した為、熱逃げ防止の断熱効果を確認。
環境課S課長より、「かなり暖かい」との感想。通常、例年暖房設定を28℃にするところ、25~26℃にしても暖かくなりました。
事例2)カナダ・バンクーバーでの窓ガラスの熱逃げ防止効果テスト
熱源(電球)と、温度計を入れたガラスBOX。コーティングあり・なしを屋外に設置し、それぞれBOX内の温度の推移を計測した結果、コーティングありのBOX内(40W)の温度が一番高く、コーティングなしのBOX内(50W、60W)よりも熱逃げを抑制しています。
コーティングをすることにより、少ない熱量で室内が暖かくなるため、暖房効率が良くなり、省エネ効果が高いことがわかります。
■試験内容:
30cm四方のガラスBOXを3体用意し、中に電球を設置した状態で屋外へ設置。内部温度及び外気温を計測。3体の内、1体のガラスBOXには全面ガラスコートを塗布し、電球は40Wを使用。残り2体のガラスBOXは未塗布のまま、50Wと60Wの電球をそれぞれ設置した。
■期間:2013年11月21日9時17分~13時52分測定
■試験箇所:カナダ・バンクーバー
■外気温 :4℃~5℃、天候は曇り
事例3)冬の北海道の断熱効果検証
冬期の温度差計測グラフについてのご説明
下記のグラフは2004 年12 月19 日~2005 年4 月2 日までの冬期の北海道開発局の事務所における温度計測実験の結果をまとめたもの
です。屋内では昼間暖房器具を使用しています。測定位置は窓から10cmぐらいの場所になります。
*温度が冬にしては高すぎると思うかも知れませんが、通常このようになります。例えば、冬期、日中の車内のように、外気と車内が遮断されている場合は太陽の直射熱の影響が強く、車内温度が上昇し、エアコンをつけずに温かいといった状態になります。
右のグラフ(赤破線内)で上と下の両方で赤い線(未塗布)が飛び出ているのがわかります。これは太陽光線の入り方(日照条件)により
室内の温度が大幅に変化していることの表れです。
一方、コート材塗布面(青線)に関しては外気温が上がっても赤外線の屋内への流入が軽減されるため未塗布面ほど屋内温度が上昇
しませんが、その半面で外気温が下がっても未塗布面と比較して屋内からの熱の流出が少ない分、最低気温が高くなっています
(暖房を切ってからの保温効果)。また夜間暖房を稼働させている場合更に暖かくなります。
つまり温度ブレが少ない=空調負荷が低い(効率がいい)ということになります。平均気温はこの条件で塗布面の方が2.9℃高くなって
います。熱は必ず暖かい場所から冷たい方へ移動しようとする性質があるので夏は暑い外部から冷房のきいた室内へ、冬は暖房のきいた室内から寒い外部へ移動します。当社のコート剤はこの熱(赤外線)の移動を吸熱し遮断するコート剤です。
つまり、夏場は戸外からの熱の侵入(おもに太陽の熱)を軽減し、冷房機器の空調負荷を下げ、結果電気代の削減につながります。
一方冬期には戸外からの太陽熱の入り込みを軽減してしまうのでその観点だけで見れば、暖房費の増大が考えられますが、屋内の暖房器具
から発せられる熱(赤外線)に対して戸外への流失を軽減すること(魔法ビン効果)で空調費の削減ができるというメリットがあります。